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充分に参加できるように努力する必要がある。また、戦争や紛争の中で最初に被害を受けるのは女性と子供である。平和と正義なくして男女平等の実現、人口問題の解決と持続可能な開発はありえないことを強調する。

 

さらに、人口・開発問題に関する先駆者として、国際人口開発会議の行動計画で示された方法を広く実施することで、アジア地域の人口増加率を2005年までに1%以下にすることを努力目標とすることが望ましい。また、高い人口増加率の原因となっている、未だ高い水準(率)にある乳・幼児死亡率、妊産婦死亡率の低減を、行動計画に記された目標=2015年までにすべての国で乳児死亡率を出生1,OOO人当たり35人以下、5歳未満の死亡率を1,000人当たり45人以下、妊産婦死亡率を100,000人当たり75人以下にすること=をより早く、できれば2005年までに達成する。

 

1.女性と健康

 

適切なリプロダクティブ・ヘルスサービス(関連する教育と性行動に関する健康と権利を含む)を普及させ、公正にそして誰でも利用できるようになること、及びすべての女性がリプロダクティブ・ライツを獲得できることが、青年期の人々を含むすべての個人の生活条件の改善、および女性のエンパワーメントおよび開発のための前提条件である。
また、十分なリプロダクティブ・ヘルスおよびライツを実現するためには、男女の公正と平等が不可欠であり、特に家庭内(家事・家計)における男性の積極的参加、協力と責任の分担が必要である。
青年期の女性人口の一部が、高い妊娠率を持っていることに注目する。青年期の人口に対して、彼らのニーズにあった生殖および性行動に関する健康と権利についての教育の実施と情報を含むサービスを普及することが必要である。
リプロダクティブ・ヘルス・サービスの普及を通じて、女性の健康に甚大な被害を与える安全でない中絶を撲滅させ、家族計画サービスを拡大し改善することで中絶を減らすことに私達が強力に関わる。
経済環境の悪化が若い女性にとっての搾取と売春、女性と子供の売買、麻薬、安全でないセックスに対する危険性を増大させる。その結果、現時点でさえ不十分である

 

 

 

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